建築CAD検定試験3級の過去問題を徹底解説~AutoCAD~

解説図付きでわかる初心者にもやさしい学習サイト

はじめまして、CADの講師をしている「のろ」です。
当サイトでは、AutoCADの操作を覚えながら使う初心者が、スキルの確認のために「建築CAD検定試験3級」の合格に向けて学習するためのサイトです。


一度もCADを使ったことがない初心者の方が学習を進めていくと、「この操作、よくわからない」ということが必ず起こります。年間、50人以上の初心者にかかわってわかったことは、わからなくてつまづいてしまうポイントがあるということです。このサイトで学習していただくと、よくわからないポイントを克服し、効率的に操作を覚えることができます。

スキルを証明するのに建築CAD検定試験に挑戦してみませんか?

建築CAD検定試験3級の4つのカテゴリー別に過去問題を集めました

A.階段

Aの一覧はこちら

「階段平面図」の過去問をまとめています。

B.通り芯

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「通り芯・寸法・通り芯記号」の過去問をまとめています。

C.壁

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「柱・壁・間仕切り壁」の過去問をまとめています。

D.窓

Dの一覧はこちら

「壁と窓」の過去問をまとめています。

建築CAD検定試験とは?

AutoCADの操作に慣れてくると、自分のスキルはどの程度あるのか知りたくなりますよね。
この操作、転職に役立つのかな?「CADが使えます」と言っていいのかな?そんな時にぴったりなのが検定試験を受験してスキルを証明するということです。

「建築CAD検定試験」とは、一般社団法人全国建築CAD連盟によって主催されている検定試験です。
1993年から開催されている建築系のCAD資格試験で、年間約1万名の方が受験している、日本最大のCAD資格試験です

全国760校に上る教育機関で採用されている実技試験で、試験はAutoCADだけでなく、汎用CADで受験できます。

准1級、2級、准2級、3級、4級の5つの等級があります(4級は高校生のみ受験できます)

受験方法は一般受験と団体受験があり、試験は年4回(一般受験は年2回)です。

※建築CAD検定試験公式ガイドブックより抜粋、まとめ

このサイトで学習できるのは?

はい、このサイトで解説するのは「建築CAD検定試験3級」の過去問題です。過去問題をもとに、間違えやすいポイントや、時短テクニックなどについて初心者の方にもわかりやすい図解を使って丁寧に解説します。

建築CAD検定試験3級では、どんなスキルを証明できるの?

建築CAD検定試験3級は、2次元CADの操作ができるかどうかを問う試験です。

※建築CAD検定試験公式ガイドブックより抜粋、まとめ

建築CAD検定試験3級に合格すると、2次元CADの基本操作を証明することができます。そのため、出題される図面を読み取り、正確にトレースすることができる技能を身に着けることが大切です。また、実務でCADを扱う際に最低限必要とされるコマンドを操作できるかを証明することができます。この検定試験では、設計者から「詳細な指示」を与えられればCADシステムで建築図面の部分図をトレースできる実力があるかを判定します。

図面を正確に描き保存するために必要なCAD知識とは?

・用紙と縮尺の知識
・線の太さと線種の知識
・数値入力とスナップに関する知識
・図形の作成に関する知識
・図形の編集に関する知識
・寸法と文字の記入に関する知識
・ファイルの保存に関する知識

※建築CAD検定試験公式ガイドブックより抜粋、まとめ

上記の7つのうちの1つでも欠けていると、実務で図面を描くのは難しいです。

このサイトでは、上記の知識に加えて、建築CAD検定試験3級に特化した図面の読み方、作図に最適な操作方法を詳しく解説します。

この先、CADの仕事って需要あるの?

今後、AIが発達すると無くなる仕事に「図面のトレース」を目にすることがあります。実際、手書きやpdf図面をCAD図面にするのは、すでにAIが行っていますし、設計もAIが行うようになってきました。それではCADの仕事は無くなってしまうのでしょうか?
CADの講師をしていると、「CADの操作を教えることに意味あるのかな?」と思うことも時々あります。AIに指示を出せば設計をしてくれる、図面も描いてくれる。CADで製図って必要無いのではないかと思うのは当然の感想ですよね。でも考えてみてください。「AIに指示を出す人」って、自分でCADの基本操作をできなくてもできますか?どんなコマンドで何ができるかを知らなくても指示が出せるのでしょうか?たとえ、今後AIが図面を描くことになったとしても指示を出す人間が何も知らないのと少しでも知っているのとでは、違いますよね。AIが生成した図面を少しだけ修正することがある場合、再度AIに指示を出すより自分でCADの操作をして修正する方が速いこともあります。
そう考えると、CADの操作を覚えるなんて意味が無いなんてことはありません。
また、「CADの操作だけ知っていても設計できないと仕事なんて無い」という意見も度々見かけます。CADはあくまでもツールであるから、設計の知識が無いと仕事にならないということを言う人は、実際に実務で設計をしながらCADを使っている方が多いのではないでしょうか?設計者がCADを使えるということはさておき、すべての図面を設計者がCADで準備するのでしょうか?そんなことはありません。手書きで描いたものをトレースする仕事もあります。もちろん、描いている図面の内容に関する知識があった方が良いですが、それは実務を通していくらでも勉強できますし、良い図面を描くために覚えたくなるでしょう。つまり、CADの仕事は無くなりません。

初心者の学生たちは、操作をどんどん覚え、難しい図面が描けるようになるたびに自信をつけています。誰でも簡単に覚えることができるわけではありませんが、CADの操作は、あきらめずに努力すれば必ず身につく一生もののスキルです。

少しでもCADに興味がわいたあなた、チャレンジしてみませんか?