AutoCAD のポリゴンコマンドの説明です。
ポリゴンとは、多角形のことです。AutoCADのポリゴンコマンドでは、「正多角形」を描くことができます。
長方形コマンドアイコンの右の▼をクリックすると、ポリゴンコマンドが表示されます。

正多角形の名前
長方形の別の呼び方は「四角形」です。辺が4つ、角が4つあるので四角形です。
辺の長さがすべて同じで角の大きさがすべて同じばあい、「多角形」の前に「正」をつけて正多角形と呼びます。
正三角形、正五角形、正六角形というように、正〇角形と呼びます。
しかし、四角形の場合は正四角形とは言いません。四角形の場合は「正方形」と呼びます。

ポリゴンコマンドの説明の前に内接と外接を説明します。
内接と外接
正多角形の頂点を通る円を描いた時、描いた円の「内側」に多角形があります。
円の内側に多角形があるとき、正多角形は円に「内接」していると言います。
正多角形の辺に接する円を描いたとき、正多角形は円の「外側」にあります。
円の外側に正多角形があるとき、正多角形は円に「外接」していると言います。


ポリゴンコマンド
長方形コマンドの右の▼をクリックするとポリゴンコマンドが表示されます。


ポリゴンコマンドをクリックすると、最初に何角形を描くのか指示します。三角形なら3,五角形なら5を入力します。その後、オプションメニューで「内接」「外接」「エッジ(辺の長さ)」を指定します。

内接する五角形の作図
半径50の円に 内接 する五角形を描きます。



外接する五角形の作図
半径50の円に 外接 する五角形を描きます。



エッジ (辺の長さ)を指定して五角形を作図
辺の長さが50の五角形の作図



エッジのオプションで辺の長さを指定して多角形を描く時は、直交モードをONにしておくことで辺が水平になります。
ポリゴンコマンドでは、長方形や円などのコマンドと違いポリゴンアイコンをクリックしたあと、すぐにキーボードから辺の数(角の数)を入力します。
また、「内接」「外接」「エッジ」のオプションのクリックを忘れてしまうと正しく描けませんので注意しましょう。
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